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MAGNETS 古着バイヤー日記 June2014 後編
こんにちは。
バイヤーの富井です。
昨今のマグネッツ入荷日には多くの顧客様を初めとした皆様に御来店頂き、
ありがとう御座います。
僕達がピックアップしてきたアイテムに対し、顧客様にご賛同頂ける事が
最大の喜びです。 いつも本当にありがとう御座います。
”多数に追随すれば必ず自分を見失う。孤独を恐れず、
したいことを続けるしかない。"
この言葉は僕の尊敬する偉大な建築家、大阪出身の安藤忠雄先生の言葉ですが
どこの店でも扱っているようなアイテムや、流行のアイテム、もしくは
流行にしたいと考えている人が仕掛けたアイテム、などは基本的に眼中に無く
本当に顧客様が求めているもの、また僕自身が良いと思うもの、そんな
こだわりの詰まったアイテムだけを、今回も買い付けてきました。
今回のバイヤー日記は、前回の前編に引き続き、
後編をUPしますので、今宵お時間が御座いましたら、是非お付き合いください。
(ラグハウス前。メヒコ達が”アソコを撮れ!”と言ったので撮った1枚。木陰にはビールを飲むホームレス)
とある大都市から車を4時間ほど飛ばした、この町にやってきました。
この季節になると、このあたりは灼熱です。
(ラグハウスにて。大量の古着に埋もれてシャコシャコと掘り出します)
まずは、ウォームアップがてらにラグハウスでピック開始。
大量に広がる古着の海にダイブして、シャコシャコと掘っていきます。
小一時間ほど掘ってみて、2,3のアイテムを発見したものの、
このままやってて日が暮れた頃に10枚集まったとしても、時間がもったいないので
ラグハウスの奥にいるオーナーさんに、ヴィンテージが蓄積された秘密の箱を開けてもらう事に。
そこで約30分の間にザックリと発掘し、次のラグハウスへ。
そうこうしながら、この日は5件のラグハウスをハシゴしました。
(送り忘れたコーデュロイプリズナーJKT)
このプリズナージャケットは、先日の倉庫から発掘したヴィンテージ。
クラフト感のある、このアイテムがなんとなく可愛らしく見えたので、並べて写真を撮りました。
よーく見てみると、胸に”US"、また背中に”US"の
ステンシルがあった影のような痕跡を確認できます。
全部で12枚確保出来ています。
(ボチボチと集まりだしてます。この日でシップアウトから3日目くらいだったでしょうか)
たった3日の割には、良いペースで物が収集出来てきました。
この流れは、いかにも豊作を予感させます。
ここからモーテルの部屋が満タンになるまで、探し続けます。
(モンモンとした暑さの中、とにかく顧客様に喜んで貰えそうな物を)
翌日もラグハウスでピックです。
この日も気温は40度くらいで、モわ~っとした澱みきった空気に
むせ返りながら、もんどりうってブツを探します。
”カリエンテ?” ”シ、ムチョカリエンテ!”と”暑い”という言葉ばかりが飛び交う中
Tシャツは汗で重みを蓄えながら、とにかく邁進します。
暑いというより、熱いに近い環境です。
ラグハウスからラグハウスへ、ブツを探しにハシゴしまくるのですが、
マヨネーズ君が歩くの遅すぎて。。。。。”どうだ!俺って落ち着いてるだろう!”と言いたげです。
(思いもよらない場所から出てきた、タイガーストライプのトップス)
タイガーストライプの片鱗をジャンクの中から見たときは
胸がときめきました。
良く見ると、柄合わせもしていてマメな仕事してます。
(今回ピックを手伝ってくれてるDさんとオールドマン)
今回もDさんとマヨネーズ君、そしてオールドマンが手伝ってくれました。
ジョークだと思いますが、オールドマンは元スナイパー?らしいです。
(メキシコVSブラジルのサッカーの試合で仕事中断。そしてバーで観戦)
この日、ワールドカップのメキシコVSブラジルの試合があり、
みんな仕事する気が全くなく、ブーたら言い出したので、仕方なくバーへ。
なので、仕方なくメヒコ3人とブリティッシュバーへ試合観戦に来ました。
バーの中では、すでに知り合い2人がスタンバイしていて、
気持ち良さげな空調の聞いたモニター真正面に陣取っていました。
遅れてきた僕たちは、熱風が吹き荒れる野外で観戦開始。
試合が開始されてからは、お隣の知らない人たちも巻き込み
一緒になって大騒ぎです。
結局、試合は0-0の引き分けになりました。
試合結果にみんなモゴモゴとした変な感じになり、
静かに迅速に、お客さんがバーから退散していきました。
(通称マヨネーズ君はMAGNETSのTシャツ着て飲んでます。イカツ過ぎる顔なので顔出しNGです)
初めはあまり乗り気でなかったのですが、行ってみると楽しかったです。
メキシコ人は騒ぐの大好きですから。
(みんな暑すぎてぶっ倒れました。飲みすぎやし)
日が変わり、この日はディーラー巡りの1日です。
ディーラーの倉庫の殆どは、スレート屋根なので、
蒸し風呂のような暑さになり、息をするのも大変です。
日頃彼らは無敵人のようですが、
今回はさすがに暑すぎて、みんなぶっ倒れました。
(珍しいヘルメット出ました。70年代のバドワイザーオフィシャル)
これが出たときもテンション上がりました!
案外珍しいバドワイザーのヘルメット。
(初見のチャンピオンのWフェイス・フルZIPパーカ)
これも珍しいんじゃないでしょうか。
バータグ搭載のChampionのWフェイス。しかもゴツイ真鍮のフルZIP仕様。
(メキレスのサルサ。スタッフの冷ややかな視線を感じつつ、どっさりピックして1食分作ります)
メキシコ人の多い地域では、やっぱりコレですね。
タコスを注文し、自由に取ってもいいサルサを大量にピックして
1食分のサラダを作って、朝飯にします。
セコイようですが、これがまたなかなかイケルんです。
(久しぶりに来た大手ウェスタンショップ)
この手のウェスタンショップで、昔はデッドストックの501などが
出ましたが、最近は皆目何も出ません。
ここには、帽子のサイズを伸ばす為のストレッチャーを買いにきました。
(激小さい田舎町も散策してみます)
今回、ド田舎はどこ行っても不発です。
(ここも僕のお気に入り、スリフトタウン。)
(ECWCS出たのですが、案外高くて手が出ない。スリフトなのに)
(CWU1Pも出たけど、こっちもそこそこの値段付けとる!)
スリフトショップもこまめに徘徊してみました。
今回は、案外いい物は見つかったのですが、結構な価格で
なかなか合うのが見つかりません。
それでも、小粒なアイテムをコツコツと集め続けます。
スリフトを廻るときは、ウォバッシュ、ビッグE、デッキジャケット、ジャンプジャケット、などの
ファンタジーを頭にイメージし、モチベーションを下げないようあちこち動き回ります。
(ここのフリマも僕の好きな場所。この日はブースが少なすぎ収穫はイマイチ)
朝一から、フリマも見てみました。
なぜだかわかりませんが、この日はやけにブースが少なく
複数の顔見知りのブースを覗いてみても、誰も来てませんでした。
(アメリカもガソリンは値段が上がってます。日本と違って手を離してもOK)
(ありそうも無いインドアフリマの一番奥にあった、ミリタリー専門ブース)
もしかするかも?と思いインドアのフリーマーケットに。
ぐるりと中を徘徊してみると概ね胡散臭いブースばかりで、
げんなりしてきた所、奥の方に"MoreShop"という看板を見つけたので
駄目元で行ってみると、ミリタリーブースを発見。
ここでは、キャスターの付いたABUのバッグと、USAFのTシャツをガッツリ調達。
黒人のおっちゃんに少し安くしてもらいました。
(最近少し嵌まってる、ジャックインザBOXのメニュー)
マイブームだったメキシカンも少し飽きてきて、最近はブラッシュアップされた
ファーストフードに嵌っています。
アメリカに来られるバイヤーさんは、In-N-Outが好きな方が多いですが
ジャック、ハーディーズ、ダンキン、ウェンディーズ、なんかの一見イマイチっぽい所は
最近メニューも良くなって、食べれる店になってきました。
写真に写っている”Ultimate CheeseBurgers"(究極のチーズバーガー)も
気にはなったのですが、バーガーではなく、どんぶりとかタコスがいいんです。
素人っぽいですが、案外これが旨くて、しかもバリエーション豊富なので
何を選ぶかいつも楽しみです。
(もうあきまへん。買えまへん。ここでシップアウト)
散々あちこちと動き回り、収集を重ねた結果、居心地の悪いほどの満載状態に。
もう、こうなってくると積み上げた服が倒れてきたり、足先に引っかかったりで
結構モーテルの部屋でのんびりできる状態ではないです。
今回もウールの山が自分の頭に崩れてきたときは、
1人で苦笑いしてしまいました。
ここからは、25ボックスですので、今回の合計は
40ボックスになりました。
もうこれで、大阪へ向けてシップアウトです。
(やっぱりこういうラウンジはいい椅子使ってます。ハーマンミラーのアルミナム)
いつも帰りのサンフランシスコで立ち寄るラウンジにて。
やっぱりイームズのアルミナムチェアは、座り心地がいいです。
隣の部屋のイスは、ハーマンミラーのアーロンチェアでした。
(ラウンジからの1ショット。ここでの1杯が落ち着くんですね~)
このラウンジに入った途端、いつもの中国系のおばちゃんが、
”アンタどうしたん?こんな時間に”と、すごく心配そうな顔で聞いてきて、
一瞬こっちが驚いてしまったのですが、飛行機の遅れで、
いつもと違う時間に入ったので、驚いたようです。
事情を説明すると、窓際に移動しゲートに飛行機が来ているか確認してくれて
飛行機が無事にゲートにいることを教えてくれ、さらには
”大丈夫か?おなか減ってないか?”とまるでお母ちゃんみたいに
心配そうに聞いてきてくれたのを、カウンターに座っている4,5人の白人さんが見ていて、
なぜかニヤニヤ笑っていました。
”ここにカップめんやったらあるから!”と言ってくれたのですが
ありがたかったのですがお断りして、ビールだけ頂きました。
いつも、このおばちゃんには世話になっています。
このブログも見てないし、読めないけど、本当いつも感謝してます。
さて、今回のバイヤー日記はいかがだったでしょうか。
今回の買い付け中、多くのアメリカの知人に助けられ、
本当に内容のいい買い付けをする事ができました。
いつも、僕が文句ばっかり言ってるアロガンス丸出しのマヨネーズ君も、
なんやかんやいいながらも汗だくになってヘルプしてくれ、ディーラーCは
わざわざ何度もモーテルに物を運んでくれ、Dさんも埃まみれになりながら
一生懸命自分が見やすいように服を広げてセッティングしてくれ、
ヴィンテージショップAHのオーナーさんは、他のディーラーに見せる前の
ヴィンテージを見せてくれ、他のみんなも今回色々とヘルプしてくれ、
とてもとても感謝しています。
今回も顧客様からのニーズに答える為に、自分なりにハードルを上げてるので
なかなかシビアなピックになりました。
なので、正直厳しい状況の中やってる感がありますが、
達成した時の喜びは、手抜きしたときには味わえない格別なものがあります。
今回も最後にピックした商品の一部の画像をご紹介します。
(Vintage TheWho RockBand Baseball-Boot-T-shirt)
おそらく70年代辺りのものと思われる、ブートのバンドTシャツ。
へにゃへにゃヨレヨレになった、このブート感満載の味は、パキスタンコットンならでは。
ラベルの文字は消えてしまってますが、おそらくブランドはFANTASYと思われます。
(Champion Vintage T-shirts)
年々価格高騰に加え、枯渇化が著しいチャンピオンのヴィンテージTシャツも
なんとかこれだけ見つけました。
(Assorted Vintage T-shirts)
今回、ヴィンテージTシャツに運があり、そこそこの数が出ました。
画像はその一部になります。
(Vintage Athletic T-shirts)
アスレチック系のヴィンテージも密かに熱くなりだしていますね。
もしお好みの物があれば、競争の激しくなる前に!
(Vintage SweatShirts)
ヴィンテージスウェットはなかなか厳しく、なかなか出ません。
ステンシルの"Disaster"の物はすごくいい質感が出ています。
(Vintage Casual shirts and Jacket)
画像はクリーニング前の状態ですので、ダーティーすぎる物も写ってますが
綺麗に汚れを落として、店頭に並びます。薄手のシャツはこの時期重宝します。
(Vintage Relaxing Wears)
1980年代半ばに本当に服が好きな方の中で流行ったロングシャツ。
当時もDEPTさんなんかがプッシュしていました。そろそろこの辺りのイージーウェアも
いいんじゃないでしょうか。
下段右端は、フロントポケットの付く、ヴィンテージベースボールパンツです。
(Vintage Dress Shirts and Suit)
今回は少しドレッシーなアイテムもピックしています。
少し懐かしいセンターフリルのドレスシャツも、今期はマチ付きヴィンテージで。
ドレッシーなアイテムをカジュアルダウンして着るのも面白いですよ。
右端は50sのギャバのスーツ。
(Vintage Rayon Shirt and Jackets)
何度撮ってもピンボケます。すみません。
レーヨンシャツやギャバシャツになります。40年代のアメリカ製キューバシャツも
かなり珍しいと思います。
(Vintage BoyScouts and SoftWork Wears)
マグネッツではお馴染みのヴィンテージのBSAシャツ達。やはりポリ噛みに比べて
コットン100のヴィンテージは質感が全然違います。
右端のダーティーなローブは、多分芸術関係の方が着用してたっぽい物。
背中に囚人番号のようなステンシルが施されています。
(Vintage Work Shirts and Pants)
左上から時計回りに、Searsマウンテンクロスのワークシャツ2枚、BigYankマチ付きワークシャツ、
AmericanRegionワークシャツ、60s Searsデニムペインター、60-70sのデニムペインター。
(Vintage Casual Jeans and Jackets)
主にリーバイス関連のヴィンテージデニム。505,646、がメインで、カットオフはE。
右上のデニムのパッチワークジャケットは、初見のHappinessPepperというブランドの
アイテムで、すべてヴィンテージデニムで作られた贅沢なリビルドアイテム。
(Vintage Bib Overalls)
左上から時計回りに、60s OshKosh, 50s Hercules, 60s Sears, 50s SweetOrr.
やっぱりヴィンテージデニムはいつの時代も心を揺さぶられますね。
(Vintage Work and Hunting Wear)
ヴィンテージのワークウェアは、服というよりギアといった感じでしょうか。
ヒッコリーストライプのカバーオールはあまり見かけない襟元の形状が新鮮です。
(US.Navy and US.AirForce )
US.Navyのコットンシャツも最近はあまり見かけなくなってきました。ポプリン素材で
オールWステッチにこだわってピックしています。50sのUSAFサファリジャケットも
今期は新鮮です。そしてこれから激減しそうな気配がします。
USNデニムパンツはフレアではなくバギータイプの50sのボタンフライ物。
ミルクパンツは40年代のボタンフライ。
(WWII US.Army HBT Gears)
HBTのUS.Armyアイテムです。こちらも何度も撮りなおしてもピンボケです。
すみません。
(Vintage US.Army Shirt and Jackets)
お気づきの方も多いかもしれませんが、フルオリジナルパッチのファティーグシャツも
激減しています。 アメリカ人はパッチだけコレクションする人が多く、パッチをだけ欲しさに
パッチを剥がす人がおり、付いたまま残っている物が激減しています。
ファティーグJKTの3rdは、前回にも出たガスフラップの付く希少種になります。縫製も
オールWステッチと謎多きアイテム。
(WWII US.Navy and USMD Dishware)
これも扱いのある店は皆無じゃないでしょうか。もちろんなかなか見つからないアイテムになります。
WWII時代のUSNとUSMD(メディカルデパートメント)の食器ですが、
男の作る雑で大胆な食事に似合いそうですね。
先日、大阪店のヴィンテージ入荷で一部お店に出しました。
また近々神戸店のヴィンテージ入荷にも出しますので、先日買いそびれた方は
次回の神戸店入荷でトライしてみてください!
今回、掲載している概ねの商品は、7月第4週あたりから
順次お店に展開していく段取りとなっています。
季節外れのアイテムに関しては、今回も内容濃く大量に収集してますが
お盆明けくらいからお店に出す予定ですので、そちらは暫くお待ちください。
では、今日も皆様にとって幸多き日になりますよう!
マグネッツカンパニー
富井
PS)昨今ファストファッションを代表する、大量生産品ばかりが注目されていますが
他とはかぶらず、物に魂が宿ったようなヴィンテージは、大量生産品と比べて
息の長さが違い、愛着度も格段に違うと確信しております。
大量生産品は、主に生産国は中国、そして最近ではカンボヂアやバングラディッシュ、
インドネシアなど、生産国がアジア圏の物ばかり。
不景気がなかなか収まらない昨今、1年後にゴミ箱へ捨てざるを得ないような
流行り廃れが毎年やってくるようなアイテム選びをするよりは、長く付き合える
また、長く付き合いたいと思えるアイテムをそばに置いて頂きたいと思っております。
もちろん、お客様は自由ですので、押し付ける気はさらさらありませんが、
今まで28年アパレルを見てきた経験から思う事は、やはり1960年代までの
アメリカ製の物、また80年代から90年代のアメリカ製のアイテムは
クオリティ、質感、愛着度、すべてにおいてレベルが高いです。
皆様にとって参考にして頂ければ、嬉しく思います。
長々と失礼しました。
バイヤーの富井です。
昨今のマグネッツ入荷日には多くの顧客様を初めとした皆様に御来店頂き、
ありがとう御座います。
僕達がピックアップしてきたアイテムに対し、顧客様にご賛同頂ける事が
最大の喜びです。 いつも本当にありがとう御座います。
”多数に追随すれば必ず自分を見失う。孤独を恐れず、
したいことを続けるしかない。"
この言葉は僕の尊敬する偉大な建築家、大阪出身の安藤忠雄先生の言葉ですが
どこの店でも扱っているようなアイテムや、流行のアイテム、もしくは
流行にしたいと考えている人が仕掛けたアイテム、などは基本的に眼中に無く
本当に顧客様が求めているもの、また僕自身が良いと思うもの、そんな
こだわりの詰まったアイテムだけを、今回も買い付けてきました。
今回のバイヤー日記は、前回の前編に引き続き、
後編をUPしますので、今宵お時間が御座いましたら、是非お付き合いください。
(ラグハウス前。メヒコ達が”アソコを撮れ!”と言ったので撮った1枚。木陰にはビールを飲むホームレス)
とある大都市から車を4時間ほど飛ばした、この町にやってきました。
この季節になると、このあたりは灼熱です。
(ラグハウスにて。大量の古着に埋もれてシャコシャコと掘り出します)
まずは、ウォームアップがてらにラグハウスでピック開始。
大量に広がる古着の海にダイブして、シャコシャコと掘っていきます。
小一時間ほど掘ってみて、2,3のアイテムを発見したものの、
このままやってて日が暮れた頃に10枚集まったとしても、時間がもったいないので
ラグハウスの奥にいるオーナーさんに、ヴィンテージが蓄積された秘密の箱を開けてもらう事に。
そこで約30分の間にザックリと発掘し、次のラグハウスへ。
そうこうしながら、この日は5件のラグハウスをハシゴしました。
(送り忘れたコーデュロイプリズナーJKT)
このプリズナージャケットは、先日の倉庫から発掘したヴィンテージ。
クラフト感のある、このアイテムがなんとなく可愛らしく見えたので、並べて写真を撮りました。
よーく見てみると、胸に”US"、また背中に”US"の
ステンシルがあった影のような痕跡を確認できます。
全部で12枚確保出来ています。
(ボチボチと集まりだしてます。この日でシップアウトから3日目くらいだったでしょうか)
たった3日の割には、良いペースで物が収集出来てきました。
この流れは、いかにも豊作を予感させます。
ここからモーテルの部屋が満タンになるまで、探し続けます。
(モンモンとした暑さの中、とにかく顧客様に喜んで貰えそうな物を)
翌日もラグハウスでピックです。
この日も気温は40度くらいで、モわ~っとした澱みきった空気に
むせ返りながら、もんどりうってブツを探します。
”カリエンテ?” ”シ、ムチョカリエンテ!”と”暑い”という言葉ばかりが飛び交う中
Tシャツは汗で重みを蓄えながら、とにかく邁進します。
暑いというより、熱いに近い環境です。
ラグハウスからラグハウスへ、ブツを探しにハシゴしまくるのですが、
マヨネーズ君が歩くの遅すぎて。。。。。”どうだ!俺って落ち着いてるだろう!”と言いたげです。
(思いもよらない場所から出てきた、タイガーストライプのトップス)
タイガーストライプの片鱗をジャンクの中から見たときは
胸がときめきました。
良く見ると、柄合わせもしていてマメな仕事してます。
(今回ピックを手伝ってくれてるDさんとオールドマン)
今回もDさんとマヨネーズ君、そしてオールドマンが手伝ってくれました。
ジョークだと思いますが、オールドマンは元スナイパー?らしいです。
(メキシコVSブラジルのサッカーの試合で仕事中断。そしてバーで観戦)
この日、ワールドカップのメキシコVSブラジルの試合があり、
みんな仕事する気が全くなく、ブーたら言い出したので、仕方なくバーへ。
なので、仕方なくメヒコ3人とブリティッシュバーへ試合観戦に来ました。
バーの中では、すでに知り合い2人がスタンバイしていて、
気持ち良さげな空調の聞いたモニター真正面に陣取っていました。
遅れてきた僕たちは、熱風が吹き荒れる野外で観戦開始。
試合が開始されてからは、お隣の知らない人たちも巻き込み
一緒になって大騒ぎです。
結局、試合は0-0の引き分けになりました。
試合結果にみんなモゴモゴとした変な感じになり、
静かに迅速に、お客さんがバーから退散していきました。
(通称マヨネーズ君はMAGNETSのTシャツ着て飲んでます。イカツ過ぎる顔なので顔出しNGです)
初めはあまり乗り気でなかったのですが、行ってみると楽しかったです。
メキシコ人は騒ぐの大好きですから。
(みんな暑すぎてぶっ倒れました。飲みすぎやし)
日が変わり、この日はディーラー巡りの1日です。
ディーラーの倉庫の殆どは、スレート屋根なので、
蒸し風呂のような暑さになり、息をするのも大変です。
日頃彼らは無敵人のようですが、
今回はさすがに暑すぎて、みんなぶっ倒れました。
(珍しいヘルメット出ました。70年代のバドワイザーオフィシャル)
これが出たときもテンション上がりました!
案外珍しいバドワイザーのヘルメット。
(初見のチャンピオンのWフェイス・フルZIPパーカ)
これも珍しいんじゃないでしょうか。
バータグ搭載のChampionのWフェイス。しかもゴツイ真鍮のフルZIP仕様。
(メキレスのサルサ。スタッフの冷ややかな視線を感じつつ、どっさりピックして1食分作ります)
メキシコ人の多い地域では、やっぱりコレですね。
タコスを注文し、自由に取ってもいいサルサを大量にピックして
1食分のサラダを作って、朝飯にします。
セコイようですが、これがまたなかなかイケルんです。
(久しぶりに来た大手ウェスタンショップ)
この手のウェスタンショップで、昔はデッドストックの501などが
出ましたが、最近は皆目何も出ません。
ここには、帽子のサイズを伸ばす為のストレッチャーを買いにきました。
(激小さい田舎町も散策してみます)
今回、ド田舎はどこ行っても不発です。
(ここも僕のお気に入り、スリフトタウン。)
(ECWCS出たのですが、案外高くて手が出ない。スリフトなのに)
(CWU1Pも出たけど、こっちもそこそこの値段付けとる!)
スリフトショップもこまめに徘徊してみました。
今回は、案外いい物は見つかったのですが、結構な価格で
なかなか合うのが見つかりません。
それでも、小粒なアイテムをコツコツと集め続けます。
スリフトを廻るときは、ウォバッシュ、ビッグE、デッキジャケット、ジャンプジャケット、などの
ファンタジーを頭にイメージし、モチベーションを下げないようあちこち動き回ります。
(ここのフリマも僕の好きな場所。この日はブースが少なすぎ収穫はイマイチ)
朝一から、フリマも見てみました。
なぜだかわかりませんが、この日はやけにブースが少なく
複数の顔見知りのブースを覗いてみても、誰も来てませんでした。
(アメリカもガソリンは値段が上がってます。日本と違って手を離してもOK)
(ありそうも無いインドアフリマの一番奥にあった、ミリタリー専門ブース)
もしかするかも?と思いインドアのフリーマーケットに。
ぐるりと中を徘徊してみると概ね胡散臭いブースばかりで、
げんなりしてきた所、奥の方に"MoreShop"という看板を見つけたので
駄目元で行ってみると、ミリタリーブースを発見。
ここでは、キャスターの付いたABUのバッグと、USAFのTシャツをガッツリ調達。
黒人のおっちゃんに少し安くしてもらいました。
(最近少し嵌まってる、ジャックインザBOXのメニュー)
マイブームだったメキシカンも少し飽きてきて、最近はブラッシュアップされた
ファーストフードに嵌っています。
アメリカに来られるバイヤーさんは、In-N-Outが好きな方が多いですが
ジャック、ハーディーズ、ダンキン、ウェンディーズ、なんかの一見イマイチっぽい所は
最近メニューも良くなって、食べれる店になってきました。
写真に写っている”Ultimate CheeseBurgers"(究極のチーズバーガー)も
気にはなったのですが、バーガーではなく、どんぶりとかタコスがいいんです。
素人っぽいですが、案外これが旨くて、しかもバリエーション豊富なので
何を選ぶかいつも楽しみです。
(もうあきまへん。買えまへん。ここでシップアウト)
散々あちこちと動き回り、収集を重ねた結果、居心地の悪いほどの満載状態に。
もう、こうなってくると積み上げた服が倒れてきたり、足先に引っかかったりで
結構モーテルの部屋でのんびりできる状態ではないです。
今回もウールの山が自分の頭に崩れてきたときは、
1人で苦笑いしてしまいました。
ここからは、25ボックスですので、今回の合計は
40ボックスになりました。
もうこれで、大阪へ向けてシップアウトです。
(やっぱりこういうラウンジはいい椅子使ってます。ハーマンミラーのアルミナム)
いつも帰りのサンフランシスコで立ち寄るラウンジにて。
やっぱりイームズのアルミナムチェアは、座り心地がいいです。
隣の部屋のイスは、ハーマンミラーのアーロンチェアでした。
(ラウンジからの1ショット。ここでの1杯が落ち着くんですね~)
このラウンジに入った途端、いつもの中国系のおばちゃんが、
”アンタどうしたん?こんな時間に”と、すごく心配そうな顔で聞いてきて、
一瞬こっちが驚いてしまったのですが、飛行機の遅れで、
いつもと違う時間に入ったので、驚いたようです。
事情を説明すると、窓際に移動しゲートに飛行機が来ているか確認してくれて
飛行機が無事にゲートにいることを教えてくれ、さらには
”大丈夫か?おなか減ってないか?”とまるでお母ちゃんみたいに
心配そうに聞いてきてくれたのを、カウンターに座っている4,5人の白人さんが見ていて、
なぜかニヤニヤ笑っていました。
”ここにカップめんやったらあるから!”と言ってくれたのですが
ありがたかったのですがお断りして、ビールだけ頂きました。
いつも、このおばちゃんには世話になっています。
このブログも見てないし、読めないけど、本当いつも感謝してます。
さて、今回のバイヤー日記はいかがだったでしょうか。
今回の買い付け中、多くのアメリカの知人に助けられ、
本当に内容のいい買い付けをする事ができました。
いつも、僕が文句ばっかり言ってるアロガンス丸出しのマヨネーズ君も、
なんやかんやいいながらも汗だくになってヘルプしてくれ、ディーラーCは
わざわざ何度もモーテルに物を運んでくれ、Dさんも埃まみれになりながら
一生懸命自分が見やすいように服を広げてセッティングしてくれ、
ヴィンテージショップAHのオーナーさんは、他のディーラーに見せる前の
ヴィンテージを見せてくれ、他のみんなも今回色々とヘルプしてくれ、
とてもとても感謝しています。
今回も顧客様からのニーズに答える為に、自分なりにハードルを上げてるので
なかなかシビアなピックになりました。
なので、正直厳しい状況の中やってる感がありますが、
達成した時の喜びは、手抜きしたときには味わえない格別なものがあります。
今回も最後にピックした商品の一部の画像をご紹介します。
(Vintage TheWho RockBand Baseball-Boot-T-shirt)
おそらく70年代辺りのものと思われる、ブートのバンドTシャツ。
へにゃへにゃヨレヨレになった、このブート感満載の味は、パキスタンコットンならでは。
ラベルの文字は消えてしまってますが、おそらくブランドはFANTASYと思われます。
(Champion Vintage T-shirts)
年々価格高騰に加え、枯渇化が著しいチャンピオンのヴィンテージTシャツも
なんとかこれだけ見つけました。
(Assorted Vintage T-shirts)
今回、ヴィンテージTシャツに運があり、そこそこの数が出ました。
画像はその一部になります。
(Vintage Athletic T-shirts)
アスレチック系のヴィンテージも密かに熱くなりだしていますね。
もしお好みの物があれば、競争の激しくなる前に!
(Vintage SweatShirts)
ヴィンテージスウェットはなかなか厳しく、なかなか出ません。
ステンシルの"Disaster"の物はすごくいい質感が出ています。
(Vintage Casual shirts and Jacket)
画像はクリーニング前の状態ですので、ダーティーすぎる物も写ってますが
綺麗に汚れを落として、店頭に並びます。薄手のシャツはこの時期重宝します。
(Vintage Relaxing Wears)
1980年代半ばに本当に服が好きな方の中で流行ったロングシャツ。
当時もDEPTさんなんかがプッシュしていました。そろそろこの辺りのイージーウェアも
いいんじゃないでしょうか。
下段右端は、フロントポケットの付く、ヴィンテージベースボールパンツです。
(Vintage Dress Shirts and Suit)
今回は少しドレッシーなアイテムもピックしています。
少し懐かしいセンターフリルのドレスシャツも、今期はマチ付きヴィンテージで。
ドレッシーなアイテムをカジュアルダウンして着るのも面白いですよ。
右端は50sのギャバのスーツ。
(Vintage Rayon Shirt and Jackets)
何度撮ってもピンボケます。すみません。
レーヨンシャツやギャバシャツになります。40年代のアメリカ製キューバシャツも
かなり珍しいと思います。
(Vintage BoyScouts and SoftWork Wears)
マグネッツではお馴染みのヴィンテージのBSAシャツ達。やはりポリ噛みに比べて
コットン100のヴィンテージは質感が全然違います。
右端のダーティーなローブは、多分芸術関係の方が着用してたっぽい物。
背中に囚人番号のようなステンシルが施されています。
(Vintage Work Shirts and Pants)
左上から時計回りに、Searsマウンテンクロスのワークシャツ2枚、BigYankマチ付きワークシャツ、
AmericanRegionワークシャツ、60s Searsデニムペインター、60-70sのデニムペインター。
(Vintage Casual Jeans and Jackets)
主にリーバイス関連のヴィンテージデニム。505,646、がメインで、カットオフはE。
右上のデニムのパッチワークジャケットは、初見のHappinessPepperというブランドの
アイテムで、すべてヴィンテージデニムで作られた贅沢なリビルドアイテム。
(Vintage Bib Overalls)
左上から時計回りに、60s OshKosh, 50s Hercules, 60s Sears, 50s SweetOrr.
やっぱりヴィンテージデニムはいつの時代も心を揺さぶられますね。
(Vintage Work and Hunting Wear)
ヴィンテージのワークウェアは、服というよりギアといった感じでしょうか。
ヒッコリーストライプのカバーオールはあまり見かけない襟元の形状が新鮮です。
(US.Navy and US.AirForce )
US.Navyのコットンシャツも最近はあまり見かけなくなってきました。ポプリン素材で
オールWステッチにこだわってピックしています。50sのUSAFサファリジャケットも
今期は新鮮です。そしてこれから激減しそうな気配がします。
USNデニムパンツはフレアではなくバギータイプの50sのボタンフライ物。
ミルクパンツは40年代のボタンフライ。
(WWII US.Army HBT Gears)
HBTのUS.Armyアイテムです。こちらも何度も撮りなおしてもピンボケです。
すみません。
(Vintage US.Army Shirt and Jackets)
お気づきの方も多いかもしれませんが、フルオリジナルパッチのファティーグシャツも
激減しています。 アメリカ人はパッチだけコレクションする人が多く、パッチをだけ欲しさに
パッチを剥がす人がおり、付いたまま残っている物が激減しています。
ファティーグJKTの3rdは、前回にも出たガスフラップの付く希少種になります。縫製も
オールWステッチと謎多きアイテム。
(WWII US.Navy and USMD Dishware)
これも扱いのある店は皆無じゃないでしょうか。もちろんなかなか見つからないアイテムになります。
WWII時代のUSNとUSMD(メディカルデパートメント)の食器ですが、
男の作る雑で大胆な食事に似合いそうですね。
先日、大阪店のヴィンテージ入荷で一部お店に出しました。
また近々神戸店のヴィンテージ入荷にも出しますので、先日買いそびれた方は
次回の神戸店入荷でトライしてみてください!
今回、掲載している概ねの商品は、7月第4週あたりから
順次お店に展開していく段取りとなっています。
季節外れのアイテムに関しては、今回も内容濃く大量に収集してますが
お盆明けくらいからお店に出す予定ですので、そちらは暫くお待ちください。
では、今日も皆様にとって幸多き日になりますよう!
マグネッツカンパニー
富井
PS)昨今ファストファッションを代表する、大量生産品ばかりが注目されていますが
他とはかぶらず、物に魂が宿ったようなヴィンテージは、大量生産品と比べて
息の長さが違い、愛着度も格段に違うと確信しております。
大量生産品は、主に生産国は中国、そして最近ではカンボヂアやバングラディッシュ、
インドネシアなど、生産国がアジア圏の物ばかり。
不景気がなかなか収まらない昨今、1年後にゴミ箱へ捨てざるを得ないような
流行り廃れが毎年やってくるようなアイテム選びをするよりは、長く付き合える
また、長く付き合いたいと思えるアイテムをそばに置いて頂きたいと思っております。
もちろん、お客様は自由ですので、押し付ける気はさらさらありませんが、
今まで28年アパレルを見てきた経験から思う事は、やはり1960年代までの
アメリカ製の物、また80年代から90年代のアメリカ製のアイテムは
クオリティ、質感、愛着度、すべてにおいてレベルが高いです。
皆様にとって参考にして頂ければ、嬉しく思います。
長々と失礼しました。
by magnetsco
| 2014-07-16 15:46
| バイヤー日記