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しゃがれ感、哀愁漂う、囚人服について考える 【プリズナーウェア】

先日までのアメリカでの買い付けにて
幸運にも、1930年代~1960年代にアメリカ東海岸の刑務所で使用されていた、
プリズナージャケットの大量捕獲に成功しました。
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今、古着のコレクターや新品アパレルデザイナーが探している
プリズナーアイテムとは、皆様も十二分に御存知の事と思いますが、
アメリカ、フランス、イギリス、オーストラリア、タイ、香港など多くの国々の
ヴィンテージラバーの間で人気のあるアイテムであるにも関わらず、
現存数が極めて少なく、手に入れることが極めて難しいアイテムになります。

しかし、考えてみると日本や先進国は恵まれているからこそ、
囚人服に需要があるんだなぁ、と思います。

おそらく第3諸国を筆頭とした、貧しい国で囚人服に
憧れを抱くなんて事はないんじゃないかと思います。

おそらく、新品の綺麗な服に憧れるんでしょうね。


前回のアメリカでの買い付けで、
幸いにも、日本人が皆目訪れない秘密の場所にある、
長い歴史を持つ、大型衣類倉庫の閉店に伴い、
お店のオーナー様から声を掛けていただき、
マグネッツが大量発掘する事に成功しました。


しかし、今後は他の場所から見つかる可能性は極めて少なく
今回マグネッツが発掘した物を最後に、生涯見ることがなくなるかもしれません。

そんな貴重で需要の高いアイテムが故に、
今回のブログは少しプリズナーという物を
掘り下げてみたいと思っております。


長くなると予想されますが、是非最後までお付き合い頂けると
嬉しく思います。



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皆様の中にはプリズン(PRISON)、ジェイル(JAIL)を
混同される方も多いんじゃないでしょうか。

実は僕自身も、今回調べるまで、違いがわかっていませんでした。


PRISONは州または連邦政府が運営し、主に(重罪人。刑期1年程度以上の服役囚) が
服役する施設になり、それに対して郡か市によって運営されるのがJAIL。

JAILは(軽罪人。刑期1年未満程度の服役囚) や、裁判中の被告人、
逮捕されて起訴されるかどうかが決まっていない被疑者などが入れられるようです。


しかし、州によっては、両方とも州が運営するところもあるようで
Unified system と呼ばれています。


(1909年 チェーンで繋がれた囚人がワシントンDCの町の掃除をしている画像)
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アイコニックな囚人服と言えば、
多くの人が連想するのは、ボーダーやストライプの物かと思います。

白と黒の縞模様に代表される囚人服の素材は、
当時かなり安くで生産できるという経済的な理由に加えて、
縞模様が刑務所内の格子のイメージと重なった事から採用されました。


それらは、1815年にイギリスのニューゲート刑務所で初めて使用され、
1900年代初期に多くの刑務所で廃止されました。

廃止の理由は、ストライプが不名誉の烙印として認識されだしたからです。


のちに提案された囚人服は、増え続ける労働者階級の犯罪者に対して
罰を与える為のものに改良されていきました。

その結果、与えられる罰を全うできるよう、州刑務所ではワークウェアの概念が導入され、
ボトムはデニムパンツ、トップスはシャンブレーシャツというスタイルが、スタンダードとなり、
冬季の寒い時期の野外作業にはウールのアウターなどが支給された。

また、連邦刑務所ではカーキのパンツとシャツが導入されました。


(1885年に撮影された、ストライプの囚人服を着用した囚人達)
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近年では、経済的な理由からも、薄手のオールインワン、またスクラブ(オペシャツ)が
メインストリームとなってきました。

色目は脱獄した際に非常に目立つよう、オレンジや派手なピンクが採用されている。

しかし、現代では医療機関や労働環境で仕事する企業などから、
スクラブやオールインワンは、囚人のイメージと重なる為にクレームが発生し、
従来のストライプ柄の物に切り替える刑務所も出てきた。



(1935年アメリカで公開された映画TheDaringYoungManでのワンシーン)

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近々マグネッツに入荷する、プリズナーJKTは、大きく分けて
5パターンになります。


それぞれのパターン別にご紹介させて頂きますので、
入荷後に、お好みのアイテムを選んで頂けると、嬉しく思います。

ボタンや縫製、ステンシルの有り無し、質感、などは1点1点違いますので、
是非、店頭で現物に触れていただき、じっくりとご覧ください。


(Circa 50s Corduroy Probably Prisoner Jacket)
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このアイテムは、多くのヴィンテージラバーから注目されているアイテムですが、
現在に至っても、その詳細は謎だらけで、断言できるほどの情報を
持ち合わせていないのです。

一説によると、U.S.NAVYのDISPOSAL(払い下げ品)を
囚人服として用いていたものと言われております。

背中、胸、に入った”US”のステンシルから、アメリカ合衆国(政府)および
政府関連で採用されたジャケットという事は確実です。

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ヴィンテージに詳しい方なら、お分かりになられると思いますが、
ラベルから推測すると、このジャケットは50年代前後に
製造された物かと思われます。

素材はコットン100%で、古いコーデュロイは独特の厚みがあり
縫製はほとんどが、Wステッチにて仕上げられています。

ライナーは、質感の良いグレー杢のフランネルで、秋から冬にかけて
かなり重宝することは間違い御座いません。

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(Circa 40s Corduroy Probably Prisoner Jacket)
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細かなディテールから読み解くと、上記のネイビーカラーの物より、
少し年代の古い物と推測できます。

このジャケットは珍しいブラックカラーで、皆様にとっても初見という方も
多いんじゃないかと思います。

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素材はコットン100%で、やや硬めのしっかりしたコーデュロイを採用し、
縫製は、概ねWステッチで仕上げられています。

ライナーは生成りに近い白のHBTコットンで、質感から古さを感じます。

このジャケットはステンシルが施されておらず、
その代わり、背中にガーゼ状のテープが貼られており、そこには
古い書体で、”FRANCES”と人物名の文字が描かれています。

これらのコーデュロイJKTは、腹部にハの地のポケットが備えられていますが、
貫通しているが故に、ポケット機能の体をなしていません。

本来は、完全なアウター目的として生産されているため、
インナーに着用したポケットに、ダイレクトに手が突っ込めるように
配慮されています。

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(Circa 30s Wool Prisoner JKT)
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個人的に一番好きなプリズナージャケットがこのショートコートタイプ。

多くのリプロダクションブランドが復刻していますので、
有名なタイプとなりますが、オリジナルヴィンテージとなると
皆目見かける機会は少なくなると断言できます。

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大恐慌や禁酒法により1920年代末から1930年代にかけて組織犯罪が激化し、
この時代は大量の囚人が生まれた時代になります。

このジャケットは、今は亡きヒップホップアーティストの2-Pacこと
トゥパック・アマル・シャクールが収容されていた、
ニューヨークのクリントンプリズン(現在クリントン更生施設)で
使用されていたという事が、背中にブローされたステンシルから
読み解くことができます。

一見、Pコートのように見えますが、フロントはシングルで、
襟が開襟タイプですので、クラシカルな面持ちはまさに30年代を思わせます。
D型のフロントポケットも、かなり洒落ていますね。

グレー杢のウールメルトンを採用しており、防寒としての機能は十分で
縫製もプリズナーにしては、贅沢なテイラードのように丁寧に仕上げられています。

80年代中期にグレーのウールコートが爆発的に流行った事があります。
なぜか、その時の事を思い出させるような面持ちを持ったヴィンテージ

僕も、今期1着手に入れようと思っています。

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(Circa 30s WoolMelton Prisoner Jacket)
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こちらは、上記タイプの色違いとなります。

このタイプのジャケットは、すべてグレー色ですが、
薄いグレーから、このジャケットのように、チャコールと呼べるような
濃い色目のものまで、存在します。

囚人服という条件ですので、かなりざっくばらんな基準で
生地を選んでいたのではないかと推測されます。








(Circa 60s WoolMelton Prisoner Jacket)
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年代が少し若くなる、おおよそ50年代から60年代に採用されていたであろう
ウールプリズナージャケットになります。

フロントはカバーオールのようなワークウェアに近いデザインとなり
ポケットもパッチポケットに変更されています。

30年代の物に比べて、カジュアル色が強く出ているプリズナージャケット

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首の付け根近くには、”NYC”のステンシルが施され、
おそらく、悪名高きライカーズ島の刑務所で使用されていたのではないかと
推測できます。

素材は粗目のウールメルトンになり、縫製は概ねインターロックを採用しています。

肩の力を抜いて着てみたいという方には、ぴったりなヴィンテージではないでしょうか。

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(Circa 60s WoolMelton Prisoner Coat)
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60年代に使用されていたと思われる、プリズナーコート

実はプリズナーアイテムで、コートが存在しているという事も、
あまり知られていない事実

雰囲気の良いグレー色が、まさに今年に着たい1着で、
僕の中では、80年代のアーティスト達を思い起こさせます。
特にThat`s Allを歌うGenesisのフィル・コリンズを連想してしまいます。

お客様もおっしゃってましたが、このコートはニューヨークを徘徊する
ホームレスのようなイメージで着用してみたいという斬新な発想にも
御賛同させて頂きます。

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首元には、"NYC"のステンシルが施され、わかる人にはプリズナーだとわかる
ちょっとしたサインのような、粋なポイント

素材は、30年代のものと比べると軽いウールメルトンを採用しているので、
コートという物にしては、重さを感じません。

おそらくリサイクルウールを使用しているんじゃないかと思われます。

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60sのウールジャケットがロング丈になったというデザインは、
まさにシンプルイズベストと呼ぶにふさわしいんじゃないでしょうか。

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上記と同じタイプのプリズナーアイテムは、2回に分けてアメリカから出荷されますので、
お店には大阪神戸合計4回の入荷となります。

まず、10月22日水曜日の大阪店のヴィンテージ入荷日に投入し、
追って神戸店、そして再度大阪店といった感じの搬入予定となっております。




プリズナー繋がりですので、POWについても少しご説明を。


PRISONER OF WAR(POWまたはPW)は、
戦時中、敵国の捕虜になった兵士達の事。

施設に集められた捕虜達には、当時着用している被服か
その他米軍のサープラス品などに、PWもしくはPGという文字を書き込んだ物の
着用が義務付けられていた。

場合によってはサープラス品を、後染めした物が
提供される場合もあった。

当時の証言者によると、フロッグスキンカモフラージュに
PWとステンシルされた物を着用していたという証言もある。


第2次世界大戦の主要国の捕虜数は、約2640万人に上り
かなりの数のPWアイテムが存在していたはずですが、
その多くは消耗し、廃棄され、現存する数は非常に少なく、
今後も手に入れる事は困難を極めそうです。


(バルジの戦いで、ドイツ軍の捕虜となったアメリカ兵 マッキノー着用兵士が目立ちます 1944年12月)
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(1945年 第二次世界大戦時、ドイツのリンブルグ捕虜収容所から脱出した1200人の米軍兵士)
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近頃、話題になっている
アンジェリーナ・ジョリーが指揮を務める映画"Unb­roken(アンブロークン)"が
クリスマスにアメリカで公開されます。

この映画は、元オリンピック選手で第二次大戦時に
日本軍の捕虜になったルイ・ザンペリーニの物語

そして、アンジェリーナ・ジョリーの夫、ブラッド・ピット主演映画の”Fury"は
第二次世界大戦末期のヨーロッパを舞台に、不利な状況下で
ナチスドイツ軍の敵陣へ進撃する戦車特攻部隊を描く作品


上記の映画からも、
これから、囚人アイテムや捕虜アイテム、またミリタリー物などは、
更に人気が出てきそうです。

なんでなんでしょうか?男というのは、少し”ワル”の匂いのする物に
惹かれてしまいますね。

プリズナーアイテムは、まさに”ワル”の匂いがプンプンします。


枯渇し、手に入らなくなってから後悔する前に、
マグネッツでお気に入りの1枚を手に入れてください。


マグネッツカンパニー
富井




PS)プリズナーアイテムは、まだわかっていない情報などが多数存在し
今回のブログでは、完全版とまではいっていないと思っております。
また新たな情報や新発見などありましたら、このブログに付け加えていきます。

by magnetsco | 2014-10-18 14:59 | 告知 | Comments(0)